【さるとるの三木てくてくマップ】三木市立金物資料館
1月後半の「さるとるの三木てくてくマップ」は、三木市立金物資料館でお届けいたします。
三木市は、金物のまちと呼ばれております。なかでも鋸(のこ)、鑿(のみ)、鉋(かんな)、鏝(こて)、小刀(こがたな)は伝統工芸品に指定されており、金物資料館でも、製品の歴史過程だけでなく、職人の系図も見ることが出来ます。
5品目の内、ひときわ、大きく目立つ展示が鋸(のこぎり)です。
今回の番組では、鋸(のこぎり)を中心にお話をうかがいました。
お相手くださったのは、稲本佳志館長です。
1本の大木から板をとる製材でも、もちろん鋸(のこぎり)を使います。
三木の鋸(のこぎり)の発展は、江戸時代、江戸(東京)との取引が盛んになったことだと教えていただきました。
その様子を描いている絵があり、説明資料として館内に貼られているのですが、思わず感激の声をあげました。
葛飾北斎の富嶽三十六景の一枚に富士山をバックに職人が製材している様子が描かれています。
資料館に同様の鋸が展示されていて、この絵の鋸が三木産だという確証はないけれど、こんな風に使われていたことを説明してくれる資料だと教えていただきました。
製材の際、丸太を斜めに立てかけて、職人がその上に乗って製材していますが高いところで3m位ではないか等のことです。
江戸時代、飢饉や大火があるごとに復興再建で大工さんは大忙しで、鋸(のこぎり)の需要が高くなり、それに付随して、他の大工道具にも波及していったという経緯があるようです。
その他、アイデア商品としての両刃鋸が誕生した話など、興味深い話もうかがっていますので、是非、お聴きください。
さるとるの三木てくてくマップ、金物資料館編は、18日(火)10時~放送いたします。
再放送は、21(金)、25(火)、28(金)10時~です。
15分番組ですので、気楽にお聴きくださいませ。
玄関右手に「村のかじや」の石板があります。
ここの前に立つと、「村のかじや」のメロディが流れます。