岩壺神社(三木てくてくマップ)
10月後半のさるとるの三木てくてくマップ(エフエムみっきぃ/毎週火・金AM10:00~10:15)は、岩壺神社です。
岩壺神社では、毎年、第三土曜日、日曜日に秋祭りが行われていますが、今年は、コロナ禍にあって、中止となりました。神事は行われるということだったのですが、その日程は、16日の金曜日と17日の土曜日。
ん?どうして、金曜日に??ということで、神事が行われる16日の金曜日、子谷正剛(おだにまさたけ)宮司を直撃しました!
神事にクローズアップして、改めて祭りの意義を知るそんなリポートとなっております。
是非、お聴きください!!
六柱の神を祀る岩壺神社ですが、主祭神は天照大御神(あまてらすおおみかみ)です。
天照大御神をお祀りする伊勢神宮では、年中きっての大祭として神嘗祭(かんなめさい)が行われます。
神嘗祭は、その年の最初に収穫した稲穂「初穂」を天照大御神にお供えし、感謝するお祭りです。
岩壺神社でも伊勢神宮の大祭と同じく、同様の神事が行われます。第三土日に秋祭りが行われるようになったのは、後になってからのはなしで、元々は16、17日だったということです。
屋台の担ぎ手不足から土日になったということなんですが、変更当初は、神事は16、17日、屋台奉納は第三土日となっており、それによると、お祭りで役員さんが関わる日が最大4日間になることから、神事も第三土日に行われるようになったそうです。
神事は16日の夜8時、17日の深夜2時、お昼12時に行われます。
岩壺神社の宮元である岩宮地区から頭人(とうにん)が選ばれ、頭人は、宮田(みやでん)を耕作し、季節ごとのお祭りごとを取り仕切ります。
9月22日には、宮田で収穫した新穀(新米)をお供えするお祭りが行われたところで、年中通してお供えするお米は、この宮田で採れたお米だそうです。
頭人は既婚者で農家であるなどの条件があることから残っているのは珍しく(後で聞いた話によると、三木市では岩宮だけらしい)、神職同様に祭主として、本殿を開け、清掃を行います。
昔は、頭人の自宅で、春の御田祭、秋の御田祭の後の直会(なおらい:宴会)が行われていたため、頭人に当たった年に畳を張りかえたところもあったとか。また、秋の大祭には、神職は頭人宅で清めのお風呂に入って、神事に臨んでいたことも。
今は、公民館で行うことになったそうですが、宮田の耕作や季節ごとのお祭りごとを取り仕切るなどその役割は担うことから、頭人の大変さがうかがいしれます。
自宅で行う行事として5年ほど前まで、午前2時の神事『朝御饌祭(あさみけさい)』が終わってからは、直会(なおらい)が行われていたそうです。
岩壺神社に掲げられている六柱(むばしら)という幟(のぼり)のとおり、六人の神様をお祀りしています。
天照大御神(あまてらすおおみかみ)
天兒屋根命(あめのこやねのみこと) 応神天皇(おうじんてんのう) 表筒男命(うわつつのおのみこと) 国狭槌命(くにさづちのみこと) 天手力男命(あめのたぢからおのみこと)