【なるほど♪子育てのヒント】はじめての登園
今月のテーマ
はじめての登園
ママからの質問
4月、こども園や幼稚園など子どもにとってはじめての集団生活が始まりますが、子どもが親と離れることを嫌がる時、子どもの不安な気持ちに対して親はどう対応していけばいいですか?
自分で折り合いをつけるための時間
大人でも、わからないことや知らないことに対するストレスは多少なりともあるものです。実体験の少ない子どもにとって、新しい環境に身を置くことは、どれほど勇気が要ることでしょう。ましてや、いつもいっしょに居たお母さんと離れての集団生活ともなると、慣れるまでに時間がかかるのも当然と言えます。お子さんの成長段階にもよりますので、ご質問に合わせて3歳児以上のお子さんのご入園についてお話させていただきます。
まずは、お子さんの不安な気持ちに寄り添いながら、自分で折り合いをつけるための時間に、付き合ってあげてくださるといいと思います。お母さんの不安な気持ちが伝わり、より一層不安に感じてしまうのが子どもというもの。あまり深刻に考えすぎず、「そのうち大丈夫」と、待ちの姿勢で、ゆったり構えてあげるといいでしょう。そして、お母さんがお子さんの感情を尊重し、気にかけているということを、ぜひ言葉や態度で伝えてあげてください。
子どもが嫌がることに対して、腹を立てたり、イライラしたりは禁物。また、笑ったりからかったり、「赤ちゃんだね」というような言葉は、お子さんの自尊心を傷つけるばかりか、新しいことをやってみようと思う気持ちを萎えさせ、自信を無くすことにもなりかねませんから、くれぐれも気をつけましょう。
いつものように大泣きする子と離れられずに、靴箱の前で困り果てているお母さん。そこへ声をかけ迎えに来た担任といっしょに泣きながら保育室へ行く子ども。どうやら保育室へと向かう廊下で気持ちを切り替えたのか、お部屋に着くと泣き止んで、毎朝やっている身支度を淡々とこなしている頼もしい〇〇ちゃん。・・・よく見かける登園時の様子です。
お子さんが大きくなられた後に、「こんなこともあったね~」と笑い話になる日がくることでしょう。
子どもなりに見通しを立てることができるようになれば、不安な気持ちも和らいでくるにちがいありません。親にとって困ったと感じる子どもの行動への対処は、目の前のわが子をよ~く観察することで自ずと見えてきます。
(文:神和認定こども園 保育教諭 岩谷 真由子さん)
ママたちの体験談
- 不安な気持ちを落ち着かせるために、お気に入りのおもちゃを持たせて登園していました。(4歳男の子のママ)
- 前の晩から「園は楽しいよ」って言い聞かせて、泣いても抱っこして連れて行ってました。(4歳男の子のママ)
- 送り迎えの時間はおんぶしながら通ったりもしました。1ヶ月もする頃にはすっかり園にも慣れたようで泣くことはなくなりました。(4歳女の子のママ)
- お迎えくるから待っててね!って泣いてでも連れて行ってました。抱っこして部屋に連れてってそのまま先生にバトンタッチ!(3歳女の子のママ)