大宮八幡宮(三木てくてくマップ)
10月前半の三木てくてくマップは、大宮八幡宮です。
本来だったら10、11日の2日に渡って行われる予定の大宮八幡宮の秋祭りも、今年は、新型コロナウイルスの影響下にあって、中止となり、祭り関係者からは、「もう、精がないわ~。」と落胆の気持ちが隠せない、それほど地元の人たちが愛して止まない秋祭りです。
その秋祭りが斎行される大宮八幡宮。
大宮八幡宮、畑中伸介宮司にいろいろとお聞きしました。
石段の数は何段??
公式ホームページによると「八十五段の急な石段を登り宮入りした・・・」とあるので、八十五段だと思うのですが、八十六段という方もおられれば、八十九段という方も。
そんな諸説に迫りました(笑)
本来は八十六段で、現在、第一鳥居はスロープですが、三段あったそうで足して八十九段。八十九(89)は「厄」を示し、「厄」を払ってお参りするという意味があったそうです。
八十六段の石段は時を経て、一段目が埋まってしまい八十五段に。「八十五段だったのでは?」という疑問があったが、石段下のコンクリート工事の際に一段目を確認し、八十六段だったということを改めて確認したとのことです。
今の数は85段なんですが、こんな物語があったんですね。
平成6年大改修
現拝殿は平成6年に建築されたものです。それより前はこの位置に本殿があり、現在、本殿は、拝殿の奥にひいたそうです。昔の拝殿は、拝殿に向かって左手の「能舞台」に並んであります。
この一連の改修により、境内が広くなり、それまで、一台ずつ担ぎ上げていた屋台が同時に三台まで担ぎ上げられるようになったそうです。
大宮八幡宮の名前の由来
大宮さんと呼ばれるようになったのは、三木市や吉川町は信仰心が篤く、神社やお寺が多いのはその表れなんだそうですが、通常1つのお社には、3柱、多くても5柱の神様をお祭りするところ(神様は1人2人ではなく、1柱2柱と数える)、大宮八幡宮は、9柱の神様をお祭りしていることから大きなお社になっていることから、人知れず、大宮さんと呼ばれるようになったんだそう。
八幡さんとは、主祭神「応神天皇」の別称とのこと。大宮八幡宮に限らず、八幡宮と名のつくところは応神天皇をお祭りしているんですって。ちなみに応神天皇は軍神で、別所氏は守護神として奉ったとのことです。
神様は1泊2日の旅に出る
神様が御神輿に乗って氏子のいる町内を御神幸するのはよくある話ですが、大宮八幡宮の氏子の住む町は広く、1日で巡ることはできないため、2日に渡って御神幸するとのこと。
高木のお旅所で1泊をして、残りの町を2日目に巡り神社に戻るとのことです。
神様は、毎年、直接、氏子と交わるこの機会を楽しみにしており、今年は、新型コロナウイルスの影響下にあって、御神幸も中止になったことから、残念がっておられるだろうとのことでした。
宵宮はイブ 秋祭りは夜宮が正解
そんな話から派生したのが、夜宮、昼宮。
よく夜宮のことを宵宮といわれる方がおられるが誤りで、夜に行われるお祭りなので夜宮、昼に行われるお祭りなので昼宮というそう。宵宮とは「イブ」を表し、本宮の前夜のことをいうんだよと教えてもらいました。
えべっさんは、宵宮、本宮、後宮っていいますもんね。
2019年の秋祭りの様子はこちら。
台風19号に伴う暴風警報のため1日目は中止、2日目の宮入の様子です。
昨年1日しかできなかった分、今年にかける思いも強かったんですが、コロナのばかやろう~!!
This is MIKIで、過去に取り上げてきた大宮八幡宮の秋祭りの様子も合わせてお楽しみください。
■さるとるの三木てくてくマップ■ 提供:三木市観光協会
放送日 毎週火曜日と金曜日の 10:00~10:15 (初回放送は、第1、第3、第5火曜日)火曜