ムジカドルチェ・絵本制作PJ始動 座長に井本元教育長
平成19年に活動が開始されたピアノ(藤田紀子さん)とチェロ(小賀野祐子さん)のデュオグループ「ムジカドルチェ」が結成10周年を迎え、9月18日に市民活動センターにて盲目のプロのヴァイオリニスト白井崇陽さんをゲストにムジカドルチェのあゆみコンサートが行われた。(写真)
11月23日には、山田錦の館にて、アカペラグループ宝船のリーダー上北夏味さん、高橋真弓さんをゲストに迎えて記念コンサートが行われる。目玉は、ムジカドルチェの活動になぞらえた絵本を上北夏味さんが朗読し、ムジカドルチェがBGM演奏を行うというもの。
9月27日、This is MIKIから絵本制作PJについてよびかけられ、昨日(10/5)、第1回の会議が三木市立中央図書館にて行われ、座長に井本智勢子元教育長が就任した。
ムジカドルチェの音楽活動は、音楽を聴きたくても聴きに行くことが出来ない方にこそ音楽を届けるということを旨とし、大人数の前で行うコンサートは、そんな活動を伝えるツールとしてきた。多い年には、年間50回の演奏活動を行った。平成25年には、そんな活動が評価され、ボランタリー活動賞を受賞した。
平成27年4月、チェロの小賀野祐子さんの四国への引っ越しに伴い、活動回数は減ったが、それでも、活動を行い今年10周年を迎えた。
絵本は、そんな2人の活動をなぞらえた童話で、原作は、2人の応援団長を自認するThis is MIKI理事長の森田が手がけ、絵は、市内でイラストレーターの長谷川由香里さんが描く。
コンサートでは、絵本の朗読に合わせて、二人によるBGM演奏を行う。
本番まで2か月ないため、絵本(原画)の制作に平行してBGMの作曲が行われる。
期間が短すぎるのではないか。そんな心配をよそに、PJに集まったメンバーたちは時間は十分と自信を見せる。それぞれがこれまで培ってきたノウハウをこの短期間に総動員する。
この日のことについては、ムジカドルチェさんのブログでも更新されています。
趣旨書は以下のとおり。
ムジカドルチェ10周年特別企画
絵本制作プロジェクト(趣旨書)
平成19年に結成し、今年、10周年を迎えるムジカドルチェは、ピアノとチェロのデュオグループで、ピアノを藤田紀子さん、チェロを小賀野祐子さんが担当し、三木を中心に北播磨や神戸で演奏活動を行ってきました。
ムジカドルチェとは、「優しい音楽」を意味し、その演奏活動は、音楽を聴きたくても聴きに来ることが出来ない方のもとへこそお届けするというもので、2人の開催するコンサートは、そんな自分たちの活動を知ってもらうためと位置付けて行ってこられ、平成25年にはその活動が評価されてみきボランタリー活動賞を受賞されるなど、多くの方々の共感を得てきました。
そんな2人の活動に、アカペラグループ宝船のリーダーで三木市吉川町出身の上北夏味さんも共感をされ、絵本の朗読のセッションで何度も2人と共演してこられました。
平成27年4月、小賀野祐子さんが、徳島県に移住したため、活動の回数は減り、年に数回のコンサートになりましたが、活動は続けてこられ、今年、結成10周年を迎えました。9月18日には市民活動センターで盲目のバイオリニスト白井崇陽さんをゲストに迎えられ、また、1日限りの合唱隊を募り、老若男女様々な年代の方が30人以上集まって結成されてコンサートを盛り上げました。
11月23日には、This is MIKI主催により、山田錦の館で、ゲストに上北夏味さんを迎えて絵本の朗読のセッションや同グループの高橋真弓さんによる歌とのセッションといった豪華プログラムによるコンサートを開催します。
絵本制作プロジェクトとは、今回のコンサートに合わせた企画として、上北さんにより読まれる絵本をムジカドルチェ(優しい音楽)になぞらえた内容のものとし、活動が少なくなってもなおムジカドルチェの優しい気持ちをお届けすることを念頭に置いて絵本を制作するというものです。
11月23日に開催する10周年記念コンサートに花を添えるとともに、この機会を新しい活動のスタートとして、今後、たとえ音楽を贈ることが出来なくても、その代わりに、2人の優しい気持ちをお贈りすることができるようになればと考えています。
より多くの方々が趣旨に賛同し、絵本制作に協力をいただければ幸いです。
平成29年9月27日
NPO法人This is MIKI
理事長 森田 優